1. 今週のドル円まとめ:日銀利上げの直後に“ドル高・円安”が加速

今週のドル円は、12/19に155円台から157円台へ大きく上振れしました。  

値動きの印象は、

• 下げても戻されやすい(買い戻しが早い)

• 高値更新後も急落せず、高い位置で止まりやすい

という、上方向にバイアスがかかった相場でした。

2. なぜ動いた?(日本・米国の“確定材料”)

🇯🇵 日本:日銀は利上げ(事実)、ただし“次の一手”はデータ次第

日銀は12/19に政策金利を0.75%程度へ引き上げました。  

同時に、日銀は「見通しが実現すれば利上げを続け、緩和の度合いを調整する」という方針も示しています。  

ただ、報道ベースでは**財政懸念(新政権の拡張的財政観測など)**も意識され、利上げ後も円が必ずしも強くならなかった、という解釈が出ています。  

米国:12/10に利下げ(事実)でも、ドルが崩れない局面はあり得る

FRBは12/10のFOMCで利下げを実施し、誘導目標は3.50–3.75%。  

利下げ=必ずドル安、ではなく、

「織り込み」「今後の利下げペースの見通し」「リスクオン/オフ」などで、短期的にドルが底堅い展開は起こり得ます(※ここは推測=市場メカニズムの話)。

3. 来週の見立て:結論は「高値圏の値固め」優勢。次に見るのは“調整の質”

今週の上げが急だった分、来週は大きく2つの形になりやすいです。

シナリオA(本線):157円台中心の高値圏レンジ

• 上値を追うにも材料が要る

• ただし、急落するほどの売り材料も出なければ、高値圏で横に伸びる

→ いわゆる**“高値持ち合い”**になりやすい

シナリオB(対抗):利益確定で“押し目”を作る(156円台方向)

• 急騰後は、短期勢の利確で一度下を試しやすい

• 重要なのは「下げの速さ」より戻りの強さ

→ 押してもすぐ買い戻されるなら、トレンドは崩れにくい

シナリオC(警戒):口先介入強化・警戒感で“ヒゲ”が出る

財務相は、過度な変動に対して対応する姿勢を示しています。  

そのため、短期的に急な反転(ヒゲ)はあり得ますが、

「それがトレンド転換になるか」は別問題で、継続性は次の材料次第です。

4. テクニカルの読み

写真無しで説明します。(1H/2H/4H/8H/日足)を見る限り、文章にするとこうです。

• 日足:上昇トレンド優勢(大きな流れは上)

• 4H〜8H:上昇の勢いは強いが、上げ方が急=調整余地

• 1H〜2H:過熱系オシレーターが落ち始めており、“休憩”が入りやすい

つまり、来週は

「上目線は維持しつつ、飛び乗りより“押し目の形”を待つ」

が読みとして自然です。

5. まとめ

• 日銀は利上げした

• FRBは利下げした

• それでもドル円は12/19に157円台へ急伸 

• 来週は「高値圏レンジ」か「押し目形成」。見るべきは下げの深さより“戻りの強さ”

と言うのを意識していきたいですね!