新車を購入するとき、支払い方法について悩むことが多いですよね。多くの人は「一括払いが一番得」と考えがちです。しかし、資産運用の視点を取り入れると、実は他の選択肢も十分に賢い方法となることがあります。
一般的な支払いプランの選択肢
例えば、以下のような新車購入の支払い方法があったとします：
1. 一括払い
2. 頭金あり分割払い（36回） 年率3.9%
3. 頭金なし分割払い（MAX83回） 年率3.9%
パッと見たとき、どれが一番得かを考えたら、一括払いが一番賢い選択のように見えますよね。分割払いは金利がつくため、特に③のような長期ローンは支払い総額が最も高くなるため、避けたくなるのも無理はありません。
でも、ちょっと待って！夫の意外な提案
しかし、私の夫は違った考えを持っています。彼は③の「頭金なし分割払いMAX83回」を最も都合が良いと考えました。その理由はとてもシンプルですが、投資初心者にも参考になる考え方です。
「もし大きな金額があっても、車の支払いに当てるのではなく、そのお金を資産運用に回すことで、金利分以上のリターンが得られるのでは？」という考え方です。具体的には、一括払いに充てるお金を株や投資信託に投じ、その配当や運用益を月々の返済に充てる、というものです。
資産運用の効果を最大化する
運用をすることで金利分をペイし、なおかつリターンが大きければ、結果的には一括払いよりも効率的になる可能性があります。特に現在、年率3.9%のローン金利を超える運用益を出すことは不可能ではありません。例えば、株式市場や高配当の資産に投資すれば、リターンが金利を上回ることがあります。
投資初心者が気をつけるべきポイント
もちろん、この方法にはリスクがあります。投資がうまくいかない場合、ローンの返済と資産の減少というダブルパンチを食らう可能性もあります。そのため、初心者は次のポイントを押さえておくべきです：
1. 運用に回す資金は長期的な視点で運用する
短期で大きな利益を狙うのではなく、安定したリターンを期待できるものに投資するのが賢明です。特に分散投資を行い、リスクを抑えたポートフォリオを組むことが重要です。
2. 金利以上のリターンを目指す
ローン金利が3.9%の場合、それを上回る運用益を出すことを目標にしましょう。保守的な選択肢としては、年利5%程度のリターンを目指す運用が現実的です。
3. 自分に合ったリスク管理を行う
リスク許容度に応じて、積極的な運用か、リスクを抑えた運用かを選びましょう。リターンが高いものほどリスクも高くなるため、自分の資産状況と相談して進めることが大切です。
資産運用を知ると世界が広がる
この方法を実践してみると、ただ車のローンを払うという行為が「お金に働かせる」行動に変わります。汗水垂らして稼いだ給料をローンに充てるのではなく、資産運用によって得たお金を使って返済していく。資産運用のある生活を知ると、考え方や価値観が大きく変わってきます。
心理的に「金利は損だ」と思いがちですが、金利分以上の利回りを資産運用で出せるのであれば、無理に一括で払う必要はないのです。大事なのは、ローンを上手に活用し、同時に資産を増やしていく視点を持つこと。これが、資産運用を取り入れた賢いお金の使い方です。
投資初心者の方も、こうした考え方をぜひ取り入れてみてください。自分のお金がどのように働いてくれるのか、一度じっくりと考えてみることが大切です。
