2025年5月、メキシコ製の自動車がアメリカへ輸出される際の関税が平均15%に軽減されるというニュースが発表されました。これは米・メキシコ・カナダの貿易協定「USMCA」による優遇措置のおかげです。
この一見、自動車業界の話が、実はFX(外国為替取引)にも大きなヒントを与えてくれます。
■ メキシコ経済が安定するとペソが買われる?
為替市場では、その国の経済に良いニュースが出ると、通貨が買われやすくなります。今回の優遇措置によってメキシコの自動車輸出が増えれば、
輸出企業の利益が拡大 雇用や経済成長にプラス 外貨(米ドル)が多く入る
という流れで、メキシコペソ(MXN)にとっては追い風になる可能性があります。
■ ペソ円で考える戦略:押し目買いが基本
FXで「ペソ/円(MXN/JPY)」を取引している人にとっては、今回のニュースは中長期での上昇トレンドの支えになると考えられます。
今後の戦略としては、
一時的に下落(調整)したところで「押し目買い」 サポートラインを割らない限り、ポジションを維持 米国の関税政策変更やUSMCA関連の追加情報にも注意
といった柔軟な対応が求められます。
■ 注意点:為替は一方向に動かない
もちろん、良いニュースが出たからといって一方的にペソが上がるとは限りません。
米国の金利政策(FRBの発表) 原油価格(メキシコは産油国) 他国との関税競争
など、他の要因も複雑に絡み合っています。トレードする際は、テクニカル分析とファンダメンタルズをバランスよく活用することが大切です。
■ まとめ:ニュースを味方につけるのがFXの醍醐味
「関税が下がった?それがFXと何の関係が?」と思う人もいるかもしれません。でも、こうした経済のニュースこそ、為替相場にじわじわ効いてくるものなんです。
今回のメキシコ自動車ニュースをきっかけに、ペソ円のチャートを一度見直してみてはいかがでしょうか?