はじめに
結論から言うと、時間がない子育て世帯こそ「仕組み」で勝てます。筆者は実際に月20時間ほど残業していますが、残業は“ブースター”。ベースはゼロ残業でも回る「先取り×固定費ダイエット×自動化」の三点セットです。
今回は項目ごとに箇条書きに書いてます。
子育てしてない方でもかなり参考になると思います。
これは使えそうだ!と思った所を拾って活かしくれたらと思います^ ^
1.戦略の全体像(3ステップで設計)
・Step1 先取り:手取りの10~20%を給料日に自動で投資口座へ移す
・Step2 固定費ダイエット:月1~3万円を空けて、そのまま投資枠に増設
・Step3 自動化:積立、支払い、リバランスの運用ルールを“放置”前提に設計
2.家計の土台
・住居 25~30%
・食費 12~15%
・水道光熱 5%
・通信 3~5%
・保険 3~5%
・教育・保育 5~10%
・日用品・子ども関連 5%
・交通・交際・娯楽 7~10%
・投資・貯蓄 10~20% ※ここは先取りで確保
3.固定費ダイエットの手順(1回やれば効果が続く)
・通信:家族まとめて格安回線へ。端末は長期利用
・保険:医療・死亡の重複を整理。貯蓄型はコスト確認
・エネルギー:料金シミュレーターで最安プランへ
・サブスク:3か月使ってないものは解約
→ 目標は月1~3万円を恒久的に削減。そのまま投資へ自動振替
4.投資の“現実解”テンプレ
・非課税枠を最優先(例:新NISAの積立枠)
・中核は低コストのインデックス
例:全世界株式100%、または全世界70%+債券30%
・年1回のリバランス(増えた比率を売って足りない方を買う)
・遊撃枠は5~10%(個別株・高配当・FXは厳格ルールで)
・緊急資金は生活費3~6か月分を別口座で
5.積立の数字感(20年のざっくり)
・毎月5万円を年5%で20年 → 約2,055万円
・毎月3.5万円を年5%で20年 → 約1,439万円
・先取り率を+5%(手取り35万なら+1.75万円) → 約719万円の上乗せ
・さらに+2万円 → 約822万円の上乗せ
ポイント:収入の大小より「積立額×年数×継続率」。だから仕組み化が効く。
6.時間がない家庭の運用ルール(S.A.V.E.フレーム)
・S(Save first):給料日に自動で投資口座へ
・A(Automate):積立・固定費支払い・学資は可能な限り自動化
・V(Verify):月1回15分、家計アプリで着地確認
・E(Expand):浮いた固定費は即・投資に拡張(生活水準はすぐ上げない)
7.残業20時間は“未来の家族時間”に変換する
・残業代は生活費に混ぜない
・用途は「投資」「教育資金」「住宅繰上げ返済」に限定
・家族合意で小さなご褒美デー(予算上限つき)を月1回
→ 家族時間を削って得たお金は、必ず将来の家族時間に還元する
8.週15分の家族ミーティング(テンプレ)
・今月の収支(事実だけ共有。誰も責めない)
・固定費の見直し候補(1つでOK)
・来月の先取り率(+1~5%できるか検討)
・学び投資(本・講座・資格)に1,000~3,000円の枠を確保
9.つまずきやすい地雷の回避策
・短期で結果を求めない(最低3年は回す)
・高コスト商品は避ける(コストは“確定損”)
・一括投資に偏らない(時間分散でメンタルを守る)
・防衛資金ゼロで始めない(下落時の狼狽売りを防止)
・SNSの“勝ち報告”ではなく自分のKPIを確認(先取り率・投資残高・生活防衛資金)
10.今日からの3アクション
・自動積立を給料日+1営業日に設定(まず10%→来月15%へ)
・スマホと保険を今月内に見直し申込(家族まとめて)
・家計アプリを家族で共有し、月1回15分の確認をカレンダー固定
まとめ
子育て世帯の“現実解”は、先取り・固定費ダイエット・自動化の三点で、仕事時間に成果を依存させないこと。残業(月20h)はブースターとして扱い、ベースはゼロ残業でも回る仕組みを。増やすのは「才能」ではなく「設計と習慣」。設定に15分、効果は20年。今日の一手で、明日の自由時間が増えます。