うつ病と「糸が切れる感覚」
僕はかつて、うつ病を経験し「本当に死にたい」と思った時期がありました。今はその気持ちは落ち着いていますが、ふとした瞬間に「糸が切れたような虚しさ」が襲ってくることがあります。
この感覚は完全に消えるわけではありません。でも、糸をつなぎ直す習慣を持てば、また前を向けることに気づきました。
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エネルギーを戻す習慣が“予備電池”になる
糸が切れそうなとき、僕を支えてくれるのは「自分のエネルギーを戻す行動」です。
• 仕事のための資格勉強
• 投資の分析や記録
• 読書で新しい知識に触れる
• バスケやモータースポーツ&アニメを見てリフレッシュする
これらはすべて「予備電池」のように僕の心を充電してくれます。大きな行動ではなくても、「今の自分にエネルギーを取り戻せる習慣」を持っていることが大切なんだと実感しています。
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最大の回復源は「睡眠」
ただ、僕にとって一番大きなエネルギー源はやっぱり睡眠でした。
しっかり眠れた翌日は、イライラが減り、仕事も家族への接し方もぐっと優しくなれます。逆に寝不足の時は、子どもに当たってしまい、あとで後悔することもあります。
だからこそ僕は、睡眠を「自分のため」ではなく**「家族へのプレゼント」**と捉えるようになりました。
よく眠れば翌日の自分は穏やかでいられる。これは僕にとって、生きる目的そのものに直結する大事な行動です。
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家族に優しく接することが“目的”になる
「お父さん!遊ぼう!」と子どもに言われる瞬間は、僕にとって最高の喜びでもあり、同時に疲れやすい時間でもあります。
子どものルールで遊ぶと終わりがなく、途中で嫌になってしまうことも正直あります。
そこで僕は工夫をしました。
• 時間を区切る:「10分だけ全力で遊ぶ」と決める
• 自分も楽しめる工夫を入れる:子どもの遊びに“お父さんルール”を少し混ぜる
• 実況役になる:自分が全力で動かなくても「すごい!」「やるじゃん!」と声をかけて盛り上げる
完璧に向き合わなくても、「短時間でも濃く遊ぶ」ことで子どもは満足し、自分も無理せず優しくいられます。これが僕にとっての優しい父でいる方法です。
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僕の生きる目的の再発見
うつを経験した僕にとって、生きる目的は派手な夢や理想ではなくなりました。
それはシンプルに
• よく眠る
• 翌日に家族へ優しく接する
• 子どもと小さくても楽しい時間を共有する
この積み重ねこそが、“糸をつなぎ直し続ける力”になっています。
生きる目的は特別なことではなくてもいい。
「家族に優しくできる自分でいること」こそ、僕にとっての再発見でした。