来週のドル円の戦略を、自分の備忘録もかねてブログ用にまとめてみました。

先に一番伝えたいところだけ書くと、

今の155円半ばから見ると、来週は「上を追いかけるより、もう一段下を試しやすい」と見ています。

想定レンジはだいたい 154.5〜156.5円 のボックス。

方向としては「やや下目線のレンジ相場」です。

もちろん未来は誰にも読めませんが、

チャートと経済状況を合わせて見ると、こんなイメージが一番しっくりきています。

1. いまドル円はどのあたりにいるのか?

チャート画像を言葉で説明すると、ざっくりこんな感じです。

• レートは 155円半ば。

• つい最近まで 156円後半〜157円手前まで円安が進んでいて、

そこから一気に 154.5円付近まで売られました。

• いまはその下落から半分くらい戻して、

“高値圏で一度ふり落とされた後の戻り途中” というポジション。

外部レポートでも、

「155円台半ばまで落ちてきて、2025年の高値圏から調整に入ったか?」

という見立てが増えています。

と言うことで、

早めに結論書きます!

結論:来週のドル円は「ちょい下方向を試しやすいレンジ」

2. チャート目線:長期は上、短期は「調整モード」

◆ 日足:まだ上昇トレンドだけど、息切れ感

• ロウソク足は一目均衡表の雲よりかなり上 → 長期ではまだドル高・円安トレンド。

• ただし直近高値からの足は、

• 長い上ヒゲをつけて売られ、

• MACDがシグナルを下抜けしそう、

• CCIも+100圏からゼロ近くまで急降下。

→ 「強い上昇トレンドの中で、一回天井をつけてブレーキがかかった形」 に見えます。

◆ 4時間〜1時間足:戻り売りが入りやすい形

• 4時間足では一度 154.5円台まで急落 → V字回復 → 再び155円半ばへ押し戻され中。

• 2時間足では短期移動平均線が上から「デッドクロス」状態で、

一目の雲の中をモミモミ。

• 1時間足は 155円割れから急反発したものの、まだ雲の下〜中腹。

MACDもマイナス圏で、はっきりした上昇トレンドには戻っていません。

まとめると、

• 日足:上昇トレンドは継続。

• 4時間〜1時間:下方向への調整がまだ終わってない。

ということで、

来週いっぱいは「戻り売りが入りやすい相場」と考えています。

3. 経済・政治イベントのざっくり整理

チャートだけじゃなく、今の「空気感」も簡単にメモしておきます。

(1) FRB:利下げでドルの金利優位が少し縮む

12月10日のFOMCで、FRBは政策金利を

3.75〜4.00% → 3.50〜3.75%へ0.25%利下げ。

• 今年に入ってからは利下げモードに切り替わり、

• 「来年は追加利下げは様子見」というやや慎重なスタンス。

→ 金利差だけを見ると、

「ドルだけ一方的に有利」という状況は少しずつ薄れてきています。

(2) 日銀:12月会合での利上げ期待がかなり高い

ロイターや各社の調査では、

• 12/18–19の日銀会合で、政策金利を0.5%→0.75%へ引き上げる予想が約9割。

• 日本国債の金利も、利上げ観測でここ最近じわじわ上昇中。

さらに、日銀の上田総裁や審議委員からも

• 「物価は2%に近づきつつある」

• 「トランプ関税の影響は乗り越えつつあるので、そろそろ正常化へ」

といったタカ派寄りのコメントが増えています。

→ これも、円にとってプラス材料(ドル円にとっては下方向の圧力)。

(3) 高市総理:為替介入はわりと本気モード

高市総理はここ最近、

• 「為替は安定が大事」

• 「過度で投機的な円安には、政府として適切に対応する」

と国会などで繰り返しコメント。

有識者からも、

• 「高市政権は、これまでの政権より積極的に為替介入を行う可能性が高い」

という見方が多く、

157〜160円ゾーンは、本気介入がいつ飛んできてもおかしくないエリアとして意識されています。

(4) トランプ大統領:弱い円への圧力

トランプ大統領も、

• 「日本と中国が通貨を安く誘導している」

• 「もしこれが続くなら新たな関税をかけるかもしれない」

と2025年3月に名指しで批判。

実際に2025年は、

• 日本の自動車・鉄鋼などに対する高関税が次々と発動・拡大し、

• 日本側もかなり振り回されています。

→ 政治的にも、

「あからさまな円安をこれ以上放置すると、

トランプ関税がさらに飛んでくるかも…」

という空気があり、

“超円安”方向へ一直線には行きにくいムードになっています。

4. 来週のざっくりシナリオ

ここまでをまとめて、

自分の中のメインシナリオと、もしもの代替シナリオを書いておきます。

◆ メイン:下方向を試しやすい「154.5〜156.5円レンジ」

• 想定レンジ:

• 上:156.0〜156.5円(戻り売りが出やすいゾーン)

• 下:154.5円前後(直近安値+サポート)

• イメージ:

• FRBは利下げ、日銀は利上げ観測が強い。

• 高市総理は「円安なら介入も辞さない」スタンス。

→ この環境だと、高値をブレイクしていく勢いは出にくい。

• テクニカル的にも4時間〜1時間足は下方向への調整中。

なので、

「上がったところは売られやすい。

下を試してから、また中長期のトレンド(円安)に戻るかどうかを確認する週」

というイメージで見ています。

◆ 代替①:157円台への上抜けパターン

もし想定と逆に、

• 156.5〜157円をしっかり上抜けして

• 日足で157円台キープ

みたいな動きになった場合は、

• 158円台〜年初来高値ゾーンまで一気に走る可能性もあります。

ただしそのゾーンは、

• 介入リスク

• トランプ政権からの圧力

• 日銀の追加利上げ期待

など、いろいろな「逆風イベント」がゴロゴロしているので、

取りにいくより、無理しないで様子を見るエリアとして考えています。

◆ 代替②:154.5円を割れて、調整がもう一段深くなるパターン

逆に、

• 155円 → 154.5円を割り込んで

• 4時間足で明確に下抜けた場合は、

次のターゲットは

• 153.7円あたり(外部レポートでも指摘されるサポート)

• その下は、日足の雲上限〜152円台も視野。

ここまで来ると、

「日銀利上げ&介入警戒を、

一気に織り込みにいく円買いのショートカバー」

という相場になっているイメージです。

5. 自分のスタイルにどう落とし込むか

細かいマイルールは伏せますが笑

ざっくり言うと僕は、

• 上昇トレンドの押し目を待って、

• ロットは小さく、

待つことを楽しむスタイルです。

そのうえで来週は、

• 「今の155円半ばから無理に飛び乗らない」

• 「154.5円付近まで落ちてきたあと、チャートがもう一度上を向き始めたら注目」

• 「157円台にもし乗せてきたら、“嬉しいけど危ないゾーン”として距離を取る」

こんな感じで、

「155円台の真ん中にいる今は“待ちフェーズ”」と割り切って、

ゲーム感覚で相場を見ていこうと思っています。

最後に

• これは個人の相場観とメモであって、

特定の通貨ペアの売買をすすめるものではありません。

• 相場はいつでも裏切ってきます。

ロット管理とメンタル管理は、RPGでいう“HP管理”だと思って、

それぞれの体力に合わせたプレイを大事にしてください。

来週も、

「お金=経験値」のつもりで、

一緒にコツコツレベル上げしていきましょう