投資を始めたばかりの方は、「どの株を買えばいいのか?」と迷うことが多いと思います。株式市場には多くの選択肢があり、それぞれにリスクとリターンが異なるため、どれを選ぶかは悩みの種になりますよね。そこで、今回は「インデックスファンド」について解説します。特に、なぜ初心者がインデックスファンドを選ぶことが合理的なのかをお伝えします。
株式の「PER」とは?
まず、株式の「PER」という指標について簡単に説明します。PERは「株価収益率」を表し、株価が企業の利益と比べてどれくらい高いかを示す指標です。PERが高ければ高いほど、投資家がその企業に対して期待をしていることが分かります。しかし、期待が大きい分だけリスクも高くなります。
日経平均株価の「PER」と株式利回りの関係
例えば、2020年12月1日時点の日経平均株価の予想PERは24倍でした。これは、日経平均株価に含まれる企業全体が平均して、24年分の利益と同じ価値があると評価されていることを意味します。この場合、株式利回り(益利回り)は「1/24」で約4.1%になります。つまり、インデックス全体としては約4.1%のリターンが期待できるという計算です。
リスクを考慮した投資判断
もし個別株のリターンが日経平均の4.1%に満たないのであれば、無理にリスクを背負って個別株を買うよりも、日経平均株価に連動するインデックスファンドに投資する方が合理的と考えられます。インデックスファンドは、日経平均株価や他の市場平均と連動して動くため、個別の株式よりもリスクが分散され、安定したリターンを期待しやすいのです。
インデックスファンドのメリット
インデックスファンドは以下のようなメリットがあり、特に初心者には魅力的な選択肢です。
1. 分散投資:個別株ではなく、日経平均や他の主要な株価指数に連動するため、広範囲に分散投資ができます。これにより、特定の企業や業界に依存せずにリスクを軽減できます。
2. 低コスト:多くのインデックスファンドは運用手数料が低く抑えられています。余計な費用がかからない分、長期的に見て資産が増えやすくなります。
3. 安定した成長:個別株は大きなリターンを期待できる一方で、急落のリスクもあります。インデックスファンドは市場全体に投資するため、長期的に安定したリターンが期待できます。
まとめ
インデックスファンドでの投資を始めてみよう
株式投資初心者の方は、まずはインデックスファンドでの投資から始めると良いでしょう。個別株への投資はリターンが大きい一方でリスクも伴いますが、インデックスファンドであればリスクを分散し、安定した成長を期待できます。
「リスクを最小限にして、じっくりと資産を増やしたい!」という方は、インデックスファンドに注目してみてください。
参考本