AIブームを背景に世界の株式市場をけん引してきたメモリー半導体株ですが、ここにきて大きな調整が始まりました。

メモリー関連株に投資する米ETFは、わずか数週間で最高値から約30%下落。

「AI関連株は終わりなの?」

そんな不安を感じた人もいるかもしれません。

しかし今回の下落は、AI需要がなくなったわけではありません。

市場が少し先の未来を心配し始めた結果です。


不安① 各社の増産で供給過剰になるかもしれない

現在、AI向けの高性能メモリー「HBM」は引っ張りだこです。

そのため、

  • SKハイニックス
  • サムスン電子
  • マイクロン

など各社が生産能力の拡大を進めています。

しかし半導体業界は昔から、

「儲かるから増産」

「作りすぎる」

「価格暴落」

を繰り返してきました。

今は好況でも、数年後には供給過剰になるかもしれない。

投資家はそのリスクを意識し始めています。


不安② 中国企業が価格破壊を起こすかもしれない

もう一つの懸念は中国メーカーの台頭です。

太陽光パネルやEV業界では、中国企業が大量生産によって価格を下げ、市場構造を大きく変えてきました。

メモリー業界でも、

  • CXMT
  • YMTC

といった中国企業が急成長しています。

もし中国勢が本格参入すれば、メモリー価格が下落し、現在の高収益が維持できなくなる可能性があります。


不安③ AIの進化でメモリー使用量が減る可能性

意外なポイントですが、

AIが進化するとメモリー需要が減る可能性もあります。

GoogleはすでにAIのメモリー消費量を大幅に削減できる技術を発表しています。

つまり、

「AIが普及する」

「メモリーが大量に必要」

という単純な話ではなくなってきています。

技術革新によって効率化が進めば、将来の需要予測は変わるかもしれません。


サラリーマン投資家が学ぶべきこと

今回のニュースで感じるのは、

「良い会社だから株価も上がり続けるわけではない」

ということです。

現在の業績が好調でも、

市場は常に数年先を見ています。

そのため、

  • 供給過剰
  • 競争激化
  • 技術革新

という将来リスクが見え始めると株価は先に下がります。


よっしーの感想

私たちサラリーマン投資家ができることは、短期的な値動きを当てにいくことではありません。

今回のような急落を見ると不安になりますが、

長期投資では

「ブームの中心銘柄を追いかける」

よりも、

「全世界株やS&P500をコツコツ積み立てる」

方が再現性は高いと改めて感じます。

AIは今後も社会を変えていくでしょう。

ただし、AI関連企業の株価が永遠に上がり続けるわけではありません。

だからこそ、熱狂している時ほど冷静でいることが大切です。

市場が盛り上がっている時にリスクを学ぶ。

これもサラリーマン投資家にとって大事な投資勉強の一つではないでしょうか。