転職で必ず質問されると言っても過言ではない。転職理由。この質問で印象が決まってしまいます。
この質問の意図として考えられるのは、「面接者が入社後にすぐに辞めてしまわないか」という点が考えられます。
面接官の質問意図をしっかりとくみ取り、的確な受け答えができるようになりましょう。
そもそも面接官って何に注目しているの??
転職活動の面接で、面接官がチェックしたい項目の一つに
「応募者が自社で活躍してくれそうかどうか」「応募者が入社後にすぐに辞めてしまわないか」という2つの質問をされます。
面接官のポイントとして
「応募者が入社後にすぐに辞めてしまわないか」を見極めるために行う
最も象徴的な質問が「なぜ転職しようと思ったのですか?」「どうして今の会社を辞めようと考えたのですか?」といった、「転職理由(退職理由)」についての質問です。
面接官は、入社希望者に対して
転職理由と社内で起こりうる状況見ながら、会社でやって行けるのかチェックしています!
例えば、どうしても残業をしなければならない状況があったとします。そこで入社希望者が
「残業が絶対に嫌で、定時で帰れないので辞めたいと考えました」と言ってしまったら
面接官は「この人はすぐに辞めてしまうのではないか」という印象になってしまいますよね??
次に転職理由となった前職での不満や不安を、自身で改善・解決するための行動を起こしたかという点になります!
はっきり言ってどのような組織にも欠点はあります。
その中で自分なりに対処・対応して実際にアクションに移せたか??
実はビジネスにおいて重要な能力になります。
ここで不満ばかり言ってしまうといざチームに入った時に
責任感がない人と思われてしまい
何かあったら逃げる人だと思われてしまいます。
では面接で転職理由を上手く伝えるためにはどうすればいいのでしょうか??
転職理由☆答えるポイント
①前向きな表現を使う(熱く語る)
②働く目的に一貫性を持たせる
③不平・不満で終わらず状況と行動を具体的に説明する
④事前に言わない事を決めておく
⑤ウソで固めて行かない
①前向きな表現を使う
転職理由については面接の中で最も話しづらい話題といえます。
自分の足りない点、弱みにつながる出来事を語らなければならないケースがあります。
だからこそ、できるだけ自信を持って明るく答えてください。
もし、回答した転職理由に対して厳しい追及をされたとしても、自信なさげに振るまってはいけません。
指摘されたことについては素直に受け止めて
自分自身を成長させる意欲があることを伝えましょう。
「その経験があったからこそ御社に入りたい、御社で頑張りたい」と言葉にして、前向きな姿勢と熱意を表現することが大切です。
②働く目的に一貫性を持たせる
自分が描いている将来設計や、人生において自分が働くことの目的の他に転職理由に整合性がとれていることも重要です。
なぜなら転職は、自分が理想としている未来への働く目的と現状とのギャップを埋めるための手段だからです。
自分が転職活動の際に重要にしていたポイントでもありますが
転職理由は、「前職の嫌だった点、不満に思ったこと」ではなく
「自分の理想とする働く目的を実現するために最適ではなかった事柄」という目線で考えて見てください!
転職理由を話すときはポジティブに言い換えるのが良いとよくいわれますが
このように考えて転職理由を見つめなおすと、自然と前向きなものになっていきます。
例えば「新規開拓営業専門で最初のお客様と継続的な付き合いがしたいと考えていて、個人的には自分の最初のお客様を大事にしている。しかし、今の職場ではそのような継続的なお付き合いが出来る商品ではないため、今の会社を辞めようと思っています」
これなら前向きな転職理由として受け止めてくれるかと思います。
また歩合制の場合「一定の収入を安定して得て家族を安心させたい。今の会社は歩合制であるため収入が不安定である。だから、現在の会社を辞めたいと思っています」このような転職理由も働く目的と合致しているので、面接官にとって納得感のあるものといえます。
当たり前のことですが、働く目的が応募企業に入社することで実現しないのであれば、それは不適切ですので
スムーズに志望動機につなげられるかどうかも確認しておきましょう。
③不平・不満で終わらず状況と行動を具体的に説明する
転職理由について質問をするとき、面接官も人間です。
応募してきた貴方の不満や愚痴を聞きたいわけではありません。
「給料が安かった」「休みが少なかった」などと漠然とした理由を挙げられたとしても、面接官は評価のしようがありません。
もし、「休みが少ない」という転職理由を伝えたいのであれば、「10日間の連続勤務が常態化していた」
「3カ月間のうちに休日は10日しかなかった」などと、分かりやすく具体的な表現を用いて客観的に判断ができる事実を伝えるようにしましょう。
これもポイントなのですが
改善に向けて自分から行動を起こしたというエピソードを盛り込むことも大切です。
自分ではそんなつもりがないのに課題に対する自主的な行動を示すことができないと他人任せで問題解決能力が低いと捉えられかねません。
改善アクションは大げさなものでなくても構いません。「アクションを起こし改善を試みたが、解決されなかった」というところまで話してください。本当にこれは重要なので是非考えて見てください。
④事前に言わない事を決めておく
会社を辞めようと思った理由を全部打ち明ける必要はありません。
転職理由は、応募企業への転職によって解決されることだけ伝えてください。
分かりやすく伝えるなら、応募企業でも想定される状況や、漠然と感じていただけの不満は「言わない」と決めておくこと。
基本的に面接官は面接中に「応募者が入社後にすぐに辞めてしまわないか」を見極めようとしています。
面接を受ける側として応募企業で想定される状況をあえて転職理由として挙げるのは大きなリスクである事を認識しておいて下さい。
先ほども申しましたが
漠然とした転職理由は、単なる不平不満と受け取られるケースがあり、マイナス評価につながる可能性があるので注意してください。
この例は本当に良くないので注意が必要です。
それは人間関係に関することで、転職理由としてはNG回答の代表例でもあります。「上司とそりが合わない」だとか「同僚と仲良くなれなかった」といった状況は、どんな企業に所属したとしても起こりうることです。
面接官から「うちの会社でも同僚と仲良くなれなかったら辞めるの?」とシビアな質問をされてしまう可能性になりかねません。
ハラスメントなど、誰もが納得できるものでなければ、転職理由に人間関係に関することを持ち出すのは避けた方が良いでしょう!
⑤ウソで固めて行かない
高評価を得ようと、ウソの転職理由を作り上げてしまう人が少なからずいます。しかし、転職理由を答えるときにウソは禁物です。
転職を志した以上、前職に何らかの不満や不安があったことは、採用担当者も十分に理解しています。
伝え方に気をつける必要はありますが、基本的には転職に至った理由はウソはよくありません。
嘘は必ずバレますからね!入社後自分を作るのがとても大変なので、やめておきましょう!
まとめ
今回は実際に転職活動する時にぶつかる壁の一つの転職理由について考えていきました。この質問を乗り越えたら第一関門突破のようなものです。5つのポイントを意識しながら面接官への回答を考えてみてください。ウソは絶対いけません。入社してからがしんどくなりますから!