過去10年以内に公式確認された為替介入を見ると、ポイントはかなりシンプルです。日本政府・日銀が動いたのは、2022年の円安局面、そして2024年の急激な円安局面でした。共通しているのは、単に「円安だから」ではなく、短期間で一気に円安が進んだ時に介入が入っていることです。

155円台から警戒、160円前後は要注意

過去の動きを見ると、ドル円が150円を超えると政府関係者のけん制発言が増えやすくなります。そして155円台に入ると、市場は「そろそろ介入があるかも」と身構え始めます。さらに160円前後まで進むと、実際に円買い介入が行われた、または強く疑われる局面がありました。

つまり、目安としては
150円台前半=発言警戒
155円台=介入警戒
160円前後=実弾介入に注意
という見方ができます。

ただし、これは絶対のラインではありません。政府が重視しているのは水準だけでなく、値動きのスピードです。

FXは「勝負」より「観察ゲーム」にする

介入局面で大きなロットを張るのは危険です。数分で数円動くこともあり、チャート分析が一瞬で無効化されることがあります。だからこそ、今後のFXの楽しみ方は「介入を当てる」ではなく、政府発言・ドル円水準・チャートの勢いを観察するゲームとして捉えるのが面白いです。

特にロング目線で運用するなら、155円以上ではポジションを軽くする、160円前後では無理に入らない、急落後の落ち着きを待つ。このくらい慎重でちょうどいいと思います。

FXは一発勝負ではなく、長く市場に残るロングゲーム。介入は怖いイベントですが、見方を変えれば「相場の温度感」を学べる最高の教材でもあります。