2回目の転職先で、僕はうつになりました。
正直、珍しい話ではないかもしれません。
でも、僕にとっては人生が大きく変わった出来事でした。
今回は、その2回目の転職で何があったのか、そして今の3回目の転職でどんな選び方をしたのかについてお話しします。
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2回目の転職は「やりたい仕事」を基準にした
1回目の転職後、「もっと大手メーカーと関われるような会社で働きたい」と思うようになりました。
そうして選んだのが、複数の大手と取引している2社目の会社でした。
当時は、「何をするか(仕事内容)」がすべてだったんです。
でも、今振り返ると、僕にとってはその考え方が間違いだった。
少なくとも「今の自分」には合っていませんでした。
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夢に向かってるはずなのに、心がついてこなかった
毎日、自分に言い聞かせてました。
「これは夢に近づくための努力なんだ」って。
でも、身体が限界だった。
朝になると涙が止まらなくなり、電車にも乗れなくなって、最後は家から一歩も出られなくなりました。
ひどい時なんか、布団とトイレの往復だけの生活……。
今では笑って話せるけれど、本当にギリギリのところまで来ていたんです。
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■ 3回目の転職は「心の状態」を基準に選んだ
そんな僕が、33歳で3回目の転職をする時に重視したのは、
どんな自分でいられるか
でした。
「そんな選び方じゃ成長できない」と思う人もいるかもしれません。でも、僕はむしろ逆でした。
今は、自分を大切にしながら働ける環境にいます。
チャンスも、手を伸ばせばちゃんと届く場所にあります。
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■ 自分に合う環境に出会うには?
では、そんな環境にどうやって出会うのか。
それには、まず自分自身を知ることが大切だと感じました。
Step1:自分の経験・スキルを言語化する
たとえば、
• 「3月の商品開発会議で、生産工程部の代表として参加した」
• 「納期短縮のために、製造工程を見直した」
といった実績でもOKです。
大切なのは、“自分がやってきたことを見える化”すること。
そして、そのリストをAIに渡してみてください。
ChatGPTなどに「この経験から向いている仕事や強みを教えて」と聞けば、客観的なヒントが返ってきます。
Step2:他己分析をもう一度やってみる
学生時代にやった「他己分析」ですが、社会人になってからの方が効果的です。
僕は、前職で信頼していた先輩や上司に話を聞きました。
会社の自販機の前で何気なく話していたときに、ふとした一言が自分を救ってくれたんです。
また、友人と話している中でも、自分の本音がポロッと出ることがあります。
その会話を思い出しながらメモして、またAIに投げてもいい。
フレームワークやワークシートよりも、今の時代はAIの客観性が強力な武器になります。
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最後に問いかけたいこと
転職とは、キャリアの“軌道修正”です。
自分にとって大切なものを守れる環境に出会うには、自分を深く知ることが必要です。
あなたは、本当はどうしたいですか?
何をしている時、自分らしいと感じますか?
もし今、迷っているなら——
一度立ち止まって、自分自身に問いかけてみてください。