先日、東京都議会議員選挙が行われ、都民ファーストが第一党に返り咲いたという報道を見ました。
「東京都の未来が少しでも前に進めばいいな」
率直に、そんな願いを抱きました。
でもその一方で、これから行われる参議院選挙の報道や討論番組を見ていると、
毎回感じてしまう、ある違和感があります。
■ 政治が“批判合戦”にしか見えない現実
討論番組を見ていても、最初は政策の話をしているのに、
次第に現政権批判にすり替わっていくのは、もうお決まりのパターンです。
「自分たちならこう変える」ではなく、
「今の政権がいかにダメか」をアピールする。
まるで会社の会議で、「上司の悪口だけ言って何も提案しない人」を見ているようで、
正直、見ていて疲れてしまうんです。
■ 「消費税撤廃」より、まず“無駄の見直し”をしてほしい
よく耳にする「消費税の撤廃」も、その財源がどこから来るのか明言されないケースが多いです。
私たち会社員は、仕事で「無駄を見直して、成果を上げる」ことが当たり前になっています。
限られた予算の中で、
・何を減らすのか?
・どこに時間や工数を使うのか?
それを考えるのが社会人の基本ですよね。
だったら、政治にも同じ視点を求めたい。
“耳障りのいい話”より、現実的で、納得できる説明をしてほしいんです。
■ 「街頭演説=悪口大会」になっていないか?
街頭演説でも、よく聞くのは他党や現政権への不満。
それを見ていると、
「じゃあ、あなただったらどうするの?」
という本質的な答えが見えてこないことも多い。
さらに、外国人優遇の政策ばかりが進み、
一生懸命働いて納税している自分たちの暮らしが置き去りにされているような虚しさを感じる瞬間もあります。
そんなとき、「頑張ってる自分」が報われていないように感じて、ちょっと嫌になるんですよね。
■ 【別視点】でも知っておきたい、日本の“地政学と現実”
ここで、もう一つ違う視点も紹介しておきたいです。
例えば、維新の会・吉村代表は、「日本はアメリカ依存から脱却し、欧州などとの自由貿易圏拡大を」と主張しています(出典:Reuters)。
これは単なる“反対”ではなく、グローバルな視点からの構造改革の提案です。
また、労働力不足の解決のためには外国人労働者の受け入れが不可欠という現実もあります(出典:Le Monde)。
つまり、私たちの不満と、国の選択にはズレがある。
だからこそ、批判や感情だけではなく、冷静に「全体最適」を見る視点も必要なんだと思います。
■ 次の政治は、「誰を責めるか」より「どう動かすか」で選びたい
政治が「誰かを責める場所」になってしまうと、何も動きません。
求めたいのは、「じゃあ、何をするか」の提案です。
たとえば、
税金の再配分をどう変えるのか 少子高齢化への対策をどう進めるのか テクノロジーと雇用のバランスをどうとるのか
こうした“次の一手”を語れる人こそ、今の政治には必要だと感じます。
■ 最後に:僕ら一人ひとりも「文句言うだけ」から抜け出そう
政治への不満は、多くの人が持っています。
でも、私たち有権者も「批判だけして終わり」では、実は同じ構造を繰り返しているだけかもしれません。
投票に行く 政策を比べて考える 周りと話してみる
それだけでも、立派な“参加”です。
次の選挙こそ、批判ではなく「前進するための一票」を。
そんな想いで、私は投票所に向かいます。