【2026年度版】戸建てのメンテナンススケジュール|家は買った後こそお金がかかる

戸建てに住むとき、どうしても住宅ローンの月々返済や頭金、固定資産税に目がいきがちです。

でも、実際に長く住むなら大事なのは「買った後のメンテナンス費」です。

外壁、屋根、バルコニー、防蟻処理、水回り、給湯器。家は毎日、雨・風・紫外線・湿気にさらされています。見た目はきれいでも、少しずつ劣化は進みます。

住宅金融支援機構も、住宅は人間ドックや自動車の定期点検と同じように、定期的な点検が必要だとしています。また、新築時の図面や仕様書、点検記録を保管することもすすめています。つまり、戸建ては「買って終わり」ではなく「管理して長く使うもの」と考える必要があります。 

1年ごと|まずは自分で見える場所を確認する

戸建てメンテナンスの基本は、毎年のセルフチェックです。

難しいことをする必要はありません。雨どいに落ち葉が詰まっていないか、外壁にひび割れがないか、シーリングが割れていないか、バルコニーの床に浮きや剥がれがないかを見るだけでも違います。

参考資料でも、外部メンテナンスは屋根・外壁・バルコニー・防蟻処理などを分けて、5年、10年、15年、20年、25年、30年の目安で整理されています。特に屋根や外壁は劣化に気づきにくいため、定期的な確認が重要です。 

ここで大事なのは、「壊れてから直す」ではなく「小さい異変のうちに見つける」ことです。家も体と同じで、早期発見が一番安く済みます。

5年目|防蟻処理と外まわりの点検を意識する

5年目前後で意識したいのが、防蟻処理です。

シロアリ対策は、保証期間や薬剤の効果期間が5年前後で設定されているケースが多いため、保証が切れる前に点検しておくと安心です。参考資料でも、防蟻処理は5年ごとの薬剤散布が目安として整理されています。 

また、雨どいの詰まりや外れも要注意です。雨水がうまく流れないと、外壁や基礎まわりに水が回り、劣化を早める原因になります。

ただし、屋根や2階部分など高所の点検を自分でやるのは危険です。自分でできるのは地上から見える範囲まで。無理して落ちたら、修繕費どころか自分のメンテナンス費が発生します。これは笑えないやつです。

10年目|外壁・屋根・設備の“第一チェックポイント”

10年目前後になると、外壁や屋根、設備関係の点検が本格的に必要になります。

参考資料では、10年前後で外壁の表面塗装、シーリングの打ち替え、屋根の表面塗装、水回り設備の点検や部品交換などが目安として示されています。外壁塗装は80万〜100万円、シーリング工事は30万〜35万円、屋根塗装は28万〜33万円程度の目安も記載されています。実際の費用は家の大きさ、材料、地域、足場の有無、劣化状況で大きく変わります。 

住宅金融支援機構の維持管理の目安でも、住宅の点検時期は工法や仕様、気候によって変わるとされています。つまり、「10年経ったら必ず工事」ではなく、「10年を目安に点検して、必要なら修繕」と考えるのが現実的です。 

15〜20年目|大きな修繕費が一気に見えてくる

15〜20年目は、戸建てメンテナンスの山場です。

外壁、屋根、バルコニー防水、給湯器、水回り設備など、まとまった費用が発生しやすい時期になります。

参考資料では、屋根の重ね葺き・葺き替えは100万〜150万円程度、バルコニーのFRP防水は11万〜14万円程度、設備ではキッチン・ユニットバス・洗面化粧台・トイレなどの点検や本体交換の目安が整理されています。 

ここで家計的に大事なのは、工事をバラバラに考えないことです。

外壁塗装と屋根工事を別々にやると、そのたびに足場代がかかる可能性があります。もちろん状態によりますが、外まわりの工事はまとめて検討した方が、トータルコストを抑えやすいです。

20〜30年目|住み続けるなら“更新”の時期

20〜30年目になると、部分修理ではなく「交換」も視野に入ります。

キッチン、浴室、トイレ、洗面台、給湯器、太陽光関連設備、蓄電池などは、使い方や製品によって差はありますが、長く住むほど交換リスクが高まります。

参考資料でも、設備メンテナンスは10〜20年、20〜30年のタイミングで点検・部品交換・本体交換の目安が分けられています。 

個人的には、ここを「老朽化したから仕方なく払うお金」と見るより、「家族が快適に住み続けるための更新費」と考えた方がいいと思っています。

車もタイヤ交換や車検があるように、家にもメンテナンスがあります。むしろ家の方が金額が大きいので、先に知っておくことが最大の防御です。

注意点|突然来る点検業者にはすぐ契約しない

戸建てに住むなら、訪問営業にも注意が必要です。

国民生活センターは、訪問販売によるリフォーム工事や点検商法について注意喚起しています。特に「近くで工事していて屋根が壊れているのが見えた」「無料で点検する」「このままだと危ない」といった不安をあおる勧誘には注意が必要です。 

突然来た業者にその場で点検させない。すぐ契約しない。複数社から見積もりを取る。これは本当に大事です。

家のメンテナンスは必要ですが、焦って契約する必要はありません。家を守るつもりが、家計を壊したら本末転倒です。

よっしー的まとめ|戸建ては“自分で修繕積立”を作るのが正解

マンションには修繕積立金がありますが、戸建てにはありません。

つまり、戸建てに住む人は、自分で「戸建て版の修繕積立」を作る必要があります。

個人的には、最低でも月1万円。できれば月1.5万円〜2万円くらいを、住宅ローンや固定費とは別に積み立てておきたいところです。月1.5万円なら10年で180万円。外壁や屋根、給湯器交換が重なったときの安心材料になります。

戸建ては、自由度が高いです。子どもの声を気にしすぎず暮らせるし、駐車場や庭も使える。家族の時間を作りやすい。

その一方で、メンテナンス責任は自分にあります。

だからこそ、2026年から戸建てに住むなら、住宅ローンだけでなく「10年後、20年後の修繕費」までセットで考えることが大切です。

家は買って終わりではありません。

家族の暮らしを守るために、少しずつ手を入れて、長く付き合っていくものです。
戸建てメンテナンスは、未来の家計を守るための立派な投資だと思います。