足元のドル円は円高方向に振れています。背景にあるのは、イランがホルムズ海峡の開放を表明し、中東リスクがやわらいだことです。これを受けて原油価格は急落し、ドルは安全資産としての買いが後退。実際にドル指数は下落し、ドル円も一時157円台まで売られました。  

FX目線で大事なのは、今回の下げが「円が特別に強い」というより、ドルが売られた結果の下落だと見ることです。株高でもドル円が下がるのは珍しくありません。今回は「地政学リスク後退→原油安→ドル売り」が主役です。  

ドル円目線の今の判断としては、上を強気で追う局面ではなく、戻り売りが入りやすい地合いです。ただし、ニュース相場なので値動きは速く、急反発もありえます。こういう時ほど、感情で飛びつかず「どこまで戻したら売られやすいか」を冷静に見たいところです。

今は方向感が出たというより、160円を試す流れがいったん崩れ、調整局面に入ったという見方が自然です。ドル円は、強気一本ではなく、慎重に戻りを見ながら戦う場面だと考えています。