ドル円は「円安材料」と「円高材料」がぶつかる相場へ

5月19日の為替相場を見ると、ドル円は一方向に素直に動くというより、かなり神経質な展開になりやすい状況でした。

材料として大きいのは、まず米国の金利動向です。FRB高官の発言や米経済指標によって「インフレがまだ強い」「利下げは急がない」という見方が広がれば、米長期金利は上がりやすくなります。そうなるとドルが買われ、ドル円は上昇しやすくなります。

日本側では日銀利上げ観測が円高材料に

一方で、日本側にも円高につながる材料があります。日本のGDPが想定より強い結果となれば、日銀の追加利上げ観測が出やすくなります。

日本の金利が上がる可能性が高まれば、円を買う理由が増えるため、ドル円には下落圧力がかかります。つまり、米金利上昇によるドル高と、日銀利上げ観測による円高がぶつかっているわけです。

G7と為替介入警戒で上値は重い

さらに注意したいのが、G7財務相・中央銀行総裁会議です。為替について直接的な発言が出るかどうかは別として、ドル円が高値圏にいる以上、日本当局による為替介入への警戒感は残ります。

特に158円台から160円に近づく局面では、「上に行きたいけど、急に叩かれるかもしれない」という怖さがあります。まさに、階段で上がってエレベーターで落ちるような相場です。

ロング目線でも高値追いは慎重に

個人的には、ドル円はまだロング目線を完全に捨てる場面ではないと思っています。ただし、こういうイベントが多い日は無理に飛び乗るより、押し目を待つ方が大事です。

米金利、日銀、G7、介入警戒。これらが絡む相場では、利益を取りに行くよりも、まず退場しないこと。ロングゲームの投資では、ここが一番大切だと感じます。