共働きでも「家計が見えない家庭」は多い

共働き夫婦というと、収入が2本あるため、一見すると家計に余裕がありそうに見えます。

しかし、実際にはそう単純ではありません。

民間調査によると、共働き夫婦のうち、互いの資産状況を「知らない」と答えた人は47%だったそうです。

つまり、約半数の夫婦が、相手の貯金額や投資額、資産状況を把握していないということです。

これは少し怖い話です。

なぜなら、家計は夫婦それぞれの財布だけで考えるものではなく、住宅ローン、教育費、老後資金、生活防衛資金など、家族全体で考える必要があるからです。


財布を分けること自体は悪くない

今回の調査では、家計管理の方法として、
「共通口座に一定額を入れ、それ以外は各自のお小遣い」
という形が最も多かったようです。

これはかなり現実的な方法だと思います。

共働きの場合、すべてのお金を一つにまとめると、自由度が下がりすぎてストレスになることもあります。

お互いに働いている以上、ある程度は自分で自由に使えるお金があった方が、夫婦関係もギスギスしにくいです。

ただし、問題は財布を分けることではありません。

問題なのは、
世帯全体でいくら資産があるのか分からないこと
です。

ここを把握していないと、将来の計画がかなり立てにくくなります。


お金のケンカの原因は「浪費」だけではない

夫婦のお金のケンカというと、つい「使いすぎ」が原因だと思いがちです。

もちろん浪費も原因の一つです。

しかし、今回の調査では、ケンカの原因として最も多かったのは、
将来への備えができていないこと
でした。

これはかなり大事なポイントです。

つまり、夫婦がお金で揉める本当の理由は、目の前の出費だけではなく、

「このままで老後は大丈夫なのか」
「子どもの教育費は準備できるのか」
「住宅ローンを払いながら貯金できるのか」
「もし片方の収入が減ったらどうするのか」

という、将来への不安なのだと思います。

お金の問題は、数字の問題に見えて、実は安心感の問題でもあります。


秘密の買い物が悪いとは限らないが、ルールは必要

調査では、直近1年間で夫婦に秘密にした3万円以上の買い物がある人も39%いたそうです。

これもなかなかリアルです。

正直、夫婦だからといって、すべての買い物を報告する必要はないと思います。

たまには自分の趣味にお金を使いたいですし、欲しいものを買うことで仕事を頑張れることもあります。

ただし、金額が大きくなると話は別です。

特に住宅ローン、教育費、老後資金を考えている家庭では、数万円、数十万円の出費が家計計画に影響することもあります。

だからこそ、夫婦で
「いくら以上の買い物は事前に相談する」
というルールを決めておくのが大切です。

これは束縛ではなく、家族の資産形成を守るためのルールです。


夫婦のお金管理は「監視」ではなく「作戦会議」

夫婦でお金の話をすると、どうしても重たい空気になりがちです。

「何に使ったの?」
「なんで貯まってないの?」
「もっと節約してよ」

こんな言い方になると、完全に取り調べです。

家計会議というより、家計裁判です。怖すぎます。

大事なのは、相手を責めることではありません。

夫婦のお金管理は、監視ではなく作戦会議です。

たとえば、月に1回だけでも、

  • 現金はいくらあるか
  • 投資額はいくら増えたか
  • クレジットカードの支払いはいくらか
  • 今月の大きな出費は何か
  • 住宅ローンや教育費にどう備えるか

このあたりを確認するだけでも、家計の見え方はかなり変わります。


我が家も「見える化」から始めたい

普通のサラリーマン家庭が資産を作るには、特別な裏技よりも、まずは家計の見える化が大切だと思います。

収入を増やすことも大事です。

投資をすることも大事です。

でも、その前に、今の家計がどうなっているのか分からなければ、正しい判断ができません。

共働き夫婦の場合、収入が2本ある分、油断すると支出も増えやすくなります。

「なんとなく払えている」状態が続くと、気づいたら貯金が増えていないということもあります。

だからこそ、夫婦で最低限の資産状況を共有することが必要です。


まとめ:共働き夫婦こそ、お金の話から逃げない

共働き夫婦は、収入面では有利です。

しかし、財布が別々になりやすい分、家計の全体像が見えにくいという弱点もあります。

お互いの資産を細かく管理し合う必要はありません。

ただ、家族として、

「今いくらあるのか」
「毎月いくら貯められているのか」
「将来いくら必要なのか」
「何にお金を使いたいのか」

このあたりは共有しておいた方がいいです。

お金の話は、夫婦にとって少し面倒なテーマです。

でも、ここから逃げると、将来の不安はなかなか消えません。

家族で安心して暮らすためにも、まずは月1回、夫婦でお金の作戦会議をする。

それが、普通のサラリーマン家庭が資産形成を進める第一歩になると思います。