米株の底入れは「原油価格」がカギになる
地政学リスクで米株は下がった
地政学リスクが高まると、株式市場は一気に不安定になります。今回も米国とイスラエルによるイラン攻撃の影響で、S&P500は一時大きく下落しました。
ただ、歴史を見ると、戦争や軍事衝突が起きたからといって、必ず株価が長期低迷するわけではありません。過去の地政学リスクでは、軍事行動から平均15営業日ほどで株価が底入れするケースもありました。いわゆる「戦争は株の買い場」と言われる場面です。
本当に怖いのは「原油高の長期化」
注意すべきは、原油価格の高騰が長引くケースです。
1970年代の石油危機や湾岸戦争のように、原油価格が高い水準で続くと、ガソリンやナフサ、ジェット燃料などの価格が上がります。するとインフレが強まり、中央銀行は利上げをせざるを得なくなる。
その結果、景気後退につながり、株価の下落が長期化する可能性があります。
原油10%高で株価4%下落の重み
今回の相場でも、見るべきポイントは戦争そのものではなく、原油価格が落ち着くかどうかです。
記事では、原油価格が10%上がると、S&P500は4%下がる傾向があったとされています。つまり、原油高は米株にとってかなり重い材料です。
一時的な停戦合意により株価は反発しましたが、完全に安心できる状況ではありません。ホルムズ海峡の安全航行が守られ、原油価格が落ち着けば、株価の底入れ期待は高まります。
投資家が見るべきポイント
一方で、原油高が長引けば、インフレ再燃、利上げ、景気後退という流れにもなりかねません。
投資家として大切なのは、ニュースの見出しに振り回されないことです。地政学リスクが出た時こそ、株価だけでなく、原油価格、金利、為替をセットで見る必要があります。
ロングゲームで考える
今回の学びはシンプルです。
戦争=すぐ売りではない。 本当に見るべきは、原油価格が落ち着くかどうか。
ロングゲームで投資を続けるなら、焦って動くよりも、歴史と数字から冷静に判断することが大切だと思います。