投資をしていると、どうしても「今、何を買えば上がるのか?」に意識が向きます。
でも、ロングゲームの視点で見ると大事なのは、短期で当てることではなく、相場が荒れても持ち続けられる銘柄をどう選ぶかです。

今回の記事では、イラン情勢による原油高や為替の影響を受けにくいポートフォリオとして、内需株やニッチトップ銘柄が紹介されていました。ここから学べるのは、株を持つ時には「外部環境に振り回されにくい会社」を組み込むことが大切だということです。

たとえば原油価格が上がると、輸送費や原材料費が増え、利益が圧迫される企業があります。為替も同じで、円高・円安によって業績が大きく変わる会社もあります。もちろん、そうした銘柄で大きく利益を狙う投資もありますが、長く持つにはメンタルが削られやすい。毎日ニュースに心を揺さぶられる投資は、ロングゲーム向きとは言いにくいです。

そこで注目したいのが、国内需要を相手にしていて、さらに特定分野で強みを持つ企業です。記事に出ていた電子カルテや訳あり不動産のように、大きな市場ではなくても「ここならこの会社」という立ち位置を持つ企業は、景気や相場のノイズに対して比較的強い可能性があります。派手さはなくても、コツコツ業績を伸ばせる会社は、長期投資と相性が良いです。

ただし、守りだけに偏りすぎると資産は大きく増えにくい。今回の記事で面白いのは、守りの銘柄だけで固めるのではなく、攻めの銘柄も半分ほど入れている点です。これはロングゲームにも通じます。大事なのは、全力で攻めることではなく、退場しない範囲で攻めることです。

株の持ち方としては、まず生活防衛資金を確保したうえで、長期で持てる投資信託を土台にする。その上で、個別株は「内需」「ニッチトップ」「業績好調」「原油高や為替の影響が小さい」という条件で選ぶ。さらに、守りの銘柄と成長を狙う銘柄をバランスよく持つ。

ロングゲームの投資とは、毎回ホームランを狙うことではありません。相場が荒れた時にも折れずに残り、次のチャンスを取りに行ける状態を作ることです。
株は“当てるゲーム”ではなく、“続けるゲーム”。だからこそ、持ち方そのものに戦略が必要なのだと思います。